稲刈り風景
天然有機肥料と天然土壌活性剤で土作り 減農薬で栽培 自家乾燥自家籾すり 自家で低温保管 出荷直前精米
土作り 堆肥 10a(1000u)当り2〜3ton 牛糞・豚糞・鶏糞+籾殻・米ぬか・油粕・稲わら
ラクトバチルス 堆肥等の発酵分解促進剤(嫌気性微生物群)
カルテックCa 土壌改良剤(天然硫酸カルシウム主体)
育苗・田植 種子消毒 温湯消毒 ×1回
育苗 自家育苗
育成 除草剤 1回散布
防除 イモチ病・紋枯れ病・害虫駆除用水和剤空中散布 0〜1回
稲刈・乾燥 コンバイン刈り・自家ライスセンターで乾燥調整
貯蔵 低温倉庫で保管管理
精米 直前精米 5馬力精米機(石抜き・色選完備) 軽洗米仕上げ
イネについて
イネ科イネ属の植物は現在22種が確認されており 内2種のアジアイネとアフリカイネが栽培種で
残る20種が野生イネである アフリカイネは現在西アフリカで局地的に栽培されているに過ぎず
通常 世界的に広まっているアジアイネを指して 狭義的に「栽培イネ」としている
アジアイネにもまた 比較的耐冷性の高いジャポニカ種と低いインディカ種の2系統の種が存在し
この2種による交配雑種の中間的品種も多く存在する またジャポニカ種にも温帯型と熱帯型がある
日本国内にはイネの祖先となるべき野生種が存在した形跡が無く 日本国外で 栽培種となったイネと
その栽培技術が 栽培する集団の移動により日本へ伝わったと考えられている
稲作の伝来
日本と中国・朝鮮で栽培される温帯ジャポニカ種には DNA解析による遺伝子配列でRM1−b〜hまで
8種類の型があり 中国には全ての型が存在し RM1−bが最も多く RM1−aがそれに続く
朝鮮半島には RM1−bを除く7種が存在する 日本には RM1−a・RM1−b・RM1−c の
3種がありRM1−bが最も多く また稲作が伝来したとされる西日本を中心に発見されている
その他 日本の温帯ジャポニカ種は 他の地域に比べ多様性を喪失している これは渡来したイネが
極少数であったことを表し 一握りの籾を携え丸木舟でやって来た人たちを想像することが出来る
岡山県彦崎貝塚遺跡にある縄文時代前期(約6000年前)の地層から稲のプラントオパールが大量に
見つかり 焼畑耕作による稲の栽培が確認されていることから 陸稲の伝来は縄文早期の可能性が高い
この縄文期のイネは熱帯ジャポニカである 温帯ジャポニカ種による水稲栽培は 約7000〜8000年前に
揚子江中・下流域に始まり 九州北部へは約3000年前に伝わったとされる DNA解析からも解るように
朝鮮半島を経ずに 揚子江下流域から直接九州北部に人とともに伝来したと思われる
水稲作の伝来は画期的なものである 縄文期の人口推移は気候の変動に左右され 縄文晩期には推定で
8万人程度まで減少したと思われるが 水稲栽培が始まる弥生期以降の人口は 戦国時代を除き増加の
一途を辿っている これは一粒万倍とも言われる「米」のおかげかも知れない
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